30代の転職にまつわる噂を検証

転職市場でまことしやかに囁かれる〝30代転職危機説〟。
本当に30代の転職は危険なのか?
そもそも不況の今、転職市場の状況はどうなのか?そして、資格は30代転職に機能するのか?
などなど、30代、転職、そして、資格という3つのキーワードから浮上する、
様々な〝噂〟を、現職の転職エージェントがその真実を語る !

噂6:サラリーマンの通学はキツイらしい

資格取得の学習法といえば、独学よりも先に思いつくのが資格学校への通学ではないでしょうか。毎週決まった時間に行われる講義へと出席し、熟練の講師からの講義を受けることが出来るこの学習法は、資格取得を目的としたもっともスタンダードな学習スタイルといえるでしょう。

しかし、残念ながら30代のサラリーマンにとっては、資格学校ならではの学習スタイルがデメリットにもなることが多いのです。その要因となるのが、独学同様〝縛り〟。とはいえ、独学とは逆の意味で縛りが影響してくるのです。

まず、費用面。独学では学習にかかる費用がわずか数千円程度で済んでしまうため、挫折した時でも経済的なダメージを受けにくく、それが結果として挫折を誘発する要因にもなっていると述べました。つまり、経済的な費用に縛りが無いということです。対して、通信学校の受講料は例えば宅建講座なら軒並み10万円以上と、この不況下で捻出することが厳しい金額設定。しかも、受講料に加え、毎回学校までの往復交通費が必要となることも忘れてはいけません。つまり、独学とは逆に資格学校は費用的な面での縛りが〝強すぎる〟のです。

縛りの強さは費用&時間的拘束

資格学校における縛りの強さは費用面だけではありません。時間的な面での縛りも強すぎると言えるでしょう。毎週決まった時間に講義を受けるのは、学習を継続させる強制力という意味からも必要かもしれません。しかし、講義のある日は早く業務を切り上げ、毎週講義の頭から出席できる方などいるのでしょうか。毎日6時には退社できる公務員の方ならともかく、繁忙期に残業もある民間企業に勤めで30代の働き盛りのサラリーマンならほぼ不可能です。

また、出席できなければ、当然その分の講義を受講することは二度と出来ず(生の講義として)、それが何度も重なれば致命的な学習の遅れとなり、結局、挫折してしまう可能生もあります。そして、事実サラリーマンの受講生にはそういう事例が多くあるということのようです。そうしたことを考えた場合、「サラリーマンの通学はキツイらしい」という噂の真実度は……。

噂の真実度:80%

くらいと考えても良いのではないでしょうか。もちろん、講師に質問できるため疑問点をその場で解消できる、また、他の受講生がライバル的な存在となるなど資格学校には利点が多いということも忘れてはなりません。

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